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2010年7月17日 (土)

これが全て

ぼくは一度あきらめたんです。

あれほどなりたかった作曲家という夢から、自ら逃げ出したんです。
プロになろうとすればするほど、作曲だけで生計を立てようとすればするほど、焦燥がぼくを焼くばかりで、どんどん精神が衰弱し、曲が書けなくなっていった。
そしてそれは自分でも痛いほど、よくわかった。朝起きるたびに体の一部が少しずつ無くなっていくような感覚。
ぼくはそのゾッとするような感覚を今でもよく覚えている。
どんなに足掻いても、どんなに苦しんでも、その時その泥沼から抜け出す術はなかった。

だからぼくは全部放ったらかして、大好きだったものから自分で手を放した。

曲を書くのをやめてからの時間はとても幸せなものでした。
けれど、どこか頭の片隅で膝をかかえたままの不幸な自分も存在していました。

あれからかなりの時間が経過し、久しぶりにかつて本気で書いていた自分の曲を今きいている。
その時に思ったことや。
その時、考えたこと。
そしてその時、感じたことさえが蘇る。

涙がでる。

後半は満身創痍で書いていたはずなのに、恐怖で一杯だったはずなのに。
なぜだろう?

ぼくの書いた曲たちは。
それでも戦えとぼくの背中を押すんです。
あんなにも惨めに逃げ出した人間を、数年経った今でさえ勇気づけてくれるんです。

今のぼくにはきっと曲は書けません。
しかし曲を書きたいと思っています。
打算性や利己的なものを一切抜きにして、ただ純粋に音楽を作りたい。
そして、その生まれた音楽を純粋にきいてもらいたい。

まだ目処が立っていない衝動的な雑記に過ぎませんが 葵風丸 は復活します。
もし…もしもまだこのブログを閲覧して下さいっている方がいるのであれば、長らく迷惑をかけてしまった申し訳ありませんでした。
そして本当にありがとう。

ぼくは音楽で再出発をします。

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